日本代表不動の左サイドバックである長友佑都が、1月31日、チェゼーナからインテルへの期限付き移籍を果たした。クラブワールドカップ2010を制し名実ともに世界一であった同クラブへの、日本人選手の加入は史上初。海外移籍のパイオニア・中田英寿でも成し得なかった偉業といえる。

 明治大学在籍時の2006年、長友は完全な控え部員だった。しかし同大学の神川明彦監督によって右サイドバックにコンバートされ、その才能が開花。2007年にFC東京の特別指定選手に選出されてJリーグデビューすると、すぐにU-22代表にも選出され2008年には北京五輪本戦に出場。その後も順調にキャリアを重ね、2010年南アフリカワールドカップ本戦出場、チェゼーナ移籍、そして2011年のインテル移籍へと歩を進めた。そのステップアップの早さは、特筆すべきものだ。

 長友はあっという間にチームに溶け込み、特にオランダ代表MFスナイデルとは公私ともに信頼関係を築いた。インテルの公式ページ(英語)では加入3週間で早くもじゃれあう2人の姿が紹介され、スナイデルのツイッターでは、「Watching the game with my friend Yuto Nagatomo!!!」というタイトルでビッグイヤーを掲げたツーショットが掲載され、大きな話題を呼んだ。

 今年の上半期までは順調そのものに見えた長友だが、7月30日に行なわれたセルティック(スコットランド)とのプレシーズンマッチで右肩を脱臼し戦線離脱。復帰後もポジションこそ確保したものの、守備面での課題を露呈し現地紙で酷評されるなど、順風満帆とはいかない。世界トップレベルでの凌ぎ合いはそう容易いものではない、といえるだろう。

■ニュースで振り返る、長友佑都のインテル入団

【蹴日報】カズと香川の秘密|長友の5年前が明らかに ほか #apfn - 2011年02月04日

長友、グレてた中学時代を明かす “部活さぼって……” - 2011年07月01日

長友がインテル移籍の舞台裏語る 「何言ってるんだろう、この人」 - 2011年06月29日

■関連リンク

Photos: hugs and smiles for the European champions(インテル公式HP)

Watching the game with my friend Yuto Nagatomo!!! (sneijder101010)