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通販大手のAmazonの倉庫はホリデーシーズンになると発送予定の荷物でごったがえします。常に大量の商品を扱うAmazonだからこそ、倉庫で働く従業員にはしっかりとしたルールが定められています。中でも、特定のルール10か条については、6回違反するとクビになるポイント制が採用されています。

Crazy Rules That Could Get You Fired From Amazon

1.口紅は使用禁止


まず、Amazonは、自社が取り扱う可能性のあるありとあらゆる商品を従業員が使用することを望みません。そのため、従業員が口紅をつけてくることは禁止されています。ただし、リップグロスはOKだったという報告があります。

2.原則としてガムは禁止

by tom.s.

シフト入りの時点で1粒噛んでスタートするのはよいのですが、ガムを自分で持ち込むのは禁止されています。

3.飲み物は水のみ許可

by Domain Barnyard

水分補給として水を飲むことはOKされています。しかし、フロア監督に何を飲んでいるのかわからないような状態はアウトなので、透明な入れ物に入れておかなければなりません。レモネードやソーダ、その他色のついている飲み物はアウトです。

4.包装紙やテープを使いすぎないこと

by excomedia

商品包装はフロア監督によってチェックされます。従業員は最初に適切な量のテープと包装紙でラッピングする方法を身につけているので、そんなことにはならないはずですが、テープや包装紙を使いすぎるのはアウトです。

5.のろのろと働かないこと

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従業員のワークフローは追跡されていて、次に誰がどの作業に入るかチェックされています。もしも作業に遅れが生じた場合は、厳しいチェックを受けることになります。実際に倉庫で働いている人によると、このチェックが一番ストレスになるそうです。

6.病気にかからないこと

by CappiT

病気になると、それを原因として仕事が遅れることがあるため、かからないようにしなければなりません。実際に、慢性気管支炎を患っていた女性が契約時にそのことを申告しなかったため、のちにクビになったという事例があります。女性の同僚によると、女性は病気のためか、確かに作業が遅れがちだったとのこと。

7.出勤・退勤の猶予は7分

by Carol Green

従業員の出勤時刻、退勤時刻は分単位でチェックされています。「猶予が7分」というのは、たとえば自分のシフトが終わったあと、7分以内にタイムカードを押して帰らないとアウト、ということです。

8.私語は慎むこと

by L♥valizious

フロア監督は従業員同士の交流についても目を光らせています。私語ゼロが徹底されているわけではありませんが、あまりにも私語が多いと同僚と別の場所へ分けられることになります。

9.時計着用は禁止

by late night movie

これはAmazonで扱う商品の窃盗を防ぐためのルールで、1のルールと似たところがあります。このルールがあるため、従業員は作業に入る前に時計を外さなければなりません。

10.遅刻厳禁

by Hemant J. Naidu

遅刻はアウト、というのはどこの会社でもアルバイトでも同じですが、Amazonの場合は遅れたことに対する言い訳は一切受け付けてもらえません。30分の遅刻は0.5点、1時間の遅刻は1点、無断欠勤は3点の減点となります。

上記の10か条は違反をするごとに1点減点され、6点減点になると(6回違反をすると)クビとなります。ちなみに、これら以外の違反についてはポイント減点はないものの、名前とバッジ番号が控えられるそうです。

Black Friday and Cyber Monday: Amazon warehouse gears up for Christmas rush | Mail Online

現在、Amazonの倉庫はクリスマスシーズンに向けておおわらわ。倉庫には大量の荷物が積み上げられています。


そろそろクリスマスまで1ヶ月を切ったので倉庫は1年で最も忙しい時期を迎えています。これはとあるイギリスのAmazon倉庫ですが、11月28日の1日の注文処理数は200万件にも上るそうです。


せっせと荷造りが進んでいきます。サンタクロースの手伝いをする黒子たちというわけです。


見えない部分でこうやってしっかり支えられているからこそ、深夜に注文した商品が翌日の昼に届いたりするわけですね……倉庫の中の人に感謝です。

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