11月5からスタートした『ダウンタウン』松本人志(48)の番組『松本人志のコントMHK』(NHK)の初回視聴率が2.3%と大すべり。吉本のドル箱・紳助の穴埋めタレントにはなりえなかった。
 「同番組は昨年10月に2夜に渡って放送され、初日視聴率が6.2%。2日目が7.1%と良かったんで、レギュラー番組にした経緯がある。それがいきなり2%台でスタッフはもちろん、吉本幹部も慌てています。というのも、松本は映画監督としてもコケていますからね」(NHK関係者)

 松本は『大日本人』('07年)で映画監督として初めてメガホンを執った。
 「作品はカンヌ国際映画祭に初出展されたんですが、現地の映画関係者に酷評された。落ち込んだ松本はホテルでビートたけしに『映画は撮り続けなければいけない』と励まされたんです」(映画関係者)

 カンヌでは酷評されたが、日本で公開された『大日本人』は興行配収約11億円と成功を収めた。ところが、2作目の『しんぼる』は大宣伝したにもかかわらず、惨敗した。
 「この夏公開された3作目の『さや侍』も前作同様、箸にも棒にも引っかからなかった。松本の映画製作費は1本10億円といわれています。『しんぼる』と『さや侍』は2億〜3億円しか回収できていません」
 と言うのは映画プロデューサー。
 「反対に後輩の『品川庄司』の品川祐が初監督を務めた映画『ドロップアウト』は半分以下の製作費なのに、興行配収は、10倍の約20億円。『さや侍』と同時期に公開された『漫才ギャング』もまずまずの成績。松本映画の赤字を補填している、と皮肉られる始末。品川も面白くないでしょうね」

 ある吉本関係者によれば、
 「松本は映画監督“失格”の烙印を押されていますが、彼のバックには吉本の大崎洋社長がついていて、4作目を撮るという話まで進んでいた。しかし、『週刊現代』が去年の吉本の赤字が39億円とすっぱ抜いたことで、松本の映画どころではないというムードになって、製作は暗礁に乗り上げています。尻に火のついた吉本が紳助や『極楽とんぼ』の山本圭一の復帰を画策している情報まで現場で飛び交っています」

 冒頭の松本の番組と同じ時間帯に放送されている『ピース』ら若手タレントのコント番組『ヒカルの定理』(フジテレビ)は9.4%。松本の時代は終わった。