1967年のカール・ヤストレムスキー（レッドソックス）以来の三冠王誕生なるか？
ドジャースのマット・ケンプが残４試合でこの偉業に挑みます。

ケンプは現地24日、サンディエゴでのパドレス戦で４打数でシングルヒット１本に終り、打率を前日から１厘下げ.325としました。
しかし、これでもトップのライアン・ブラウン（ブルワーズ）に６厘差の第３位。
本塁打は現在37本で、アルバート・プーホルスと並んでリーグトップ。
119打点は、２位のプリンス・フィルダーに５点差を付けており「当確」のセンが見えてきました。

三冠王に関しては、長らくプーホルスが「永久候補」の座にありましたが、「まさかケンプが」の感があります。
もともとその資質は高く評価されながらも、昨季あたりは攻守ともに集中力に欠けるプレーが多かったのですが、今季はまさかの大ブレイクです。

三冠王の可能性が出て来た理由としては、前述のプーホルスが今季は（彼としては）不調だったこと、昨年来から投手優位の時代に入り、かつてのようなバケモノ的なスタッツを記録するライバルが居なくなっている、等々が挙げられるかもしれません。

実は私が８月に渡米した際にドジャースタジアムで観戦した試合でも本塁打を打っています。
試合後の共同記者会見でドン・マッティングリー監督に「三冠王の可能性もありますよね」と振っみたのですが、「いやあ、彼は良くやってくれているヨ」というような感じで真剣には取り合ってくれませんでした。
しかし、マッティングリーもいまや相当鼻息が荒いようで、現地の報道によると「三冠王でＭＶＰだ！」とマスメディアに率先してＰＲしているようです。

そう、仮に三冠王を逸してもケンプはすでに40盗塁も達成しており（40−40の可能性もあります）、守備でも再三好捕や補殺を決めています。
十分ＭＶＰに値するでしょう。

さあ、残り４試合。ケンプのバットに注目しましょう。