東日本大震災以降も続く「中国人へのビザ緩和」について、中国人ブロガー「百姓是天」さんは放射能に対する危機感を示し、「福島への遷都で安全を証明してはどうか」と提案している。

 ブログでは、「今まで日本は中国人を泥棒や強盗扱いして、観光ビザの取得に職業証明や財産証明などが必要だった。だが震災後、日本の観光産業は急落し、欧米の観光客も去って行った。そこで日本政府は中国人観光客へのビザ発給基準を緩和した」と現状を解説。

 だが、「日本政府は笑みを浮かべて中国人を歓迎しているように見えるが、日本観光への健康リスクは増しているのではないか。原子力安全保安院によると、原発事故で放出されたセシウム137の量は、広島に投下された原爆の168倍らしい」、「東京の北部に位置する群馬県では、セシウムの基準値を超えた魚が捕れたそうだ」と語り、放射能への強い懸念を表明。

 さらに「日本政府は国際社会に対し事態の重大ぶりを沈静化、あるいは故意に焦点をズラそうとしているようだ」、「日本政府は中国人観光客を呼び寄せているが、健康を保障できるのだろうか。まさか中国人まで放射能汚染の巻き添えにする気じゃないだろうな」と不信感を示した。そして、「中国政府まで日本という危ない土地へ中国人に旅行に行かせようとしている。中国人の生命や健康を引き換えに、日本にゴマをすっているのだろうか。おかしな話だ」と自国政府にまで不信の目は及んだ。

 ブロガーは結論として、「中国政府は被災地の放射能を測定し、中国人を安心させて欲しい」と希望し、日本に対しては「放射能の問題がないなら、日本は福島へ遷都してもいいだろう。首相が福島で執務すれば、世界に向かって安全を証明できる。人やモノも集まってくるだろう」と提案した。(編集担当:西山正)