インテルとMFヴェスレイ・スナイデルの関係はここで終わりとなる。同選手は3600万ユーロ(約40億3000万円)でマンチェスター・シティへと放出されるのだ。

レアル・マドリーはアヤックスから同選手を獲得するのに、2700万ユーロ(約30億2000万円)を支払った。インテルは割引価格の1500万ユーロ(約16億8000万円)でスナイデルを手に入れている。金銭的なことで言えば、全員が満足するはずだ。マンCはスナイデルに対し、インテルでのサラリーとほぼ同額を支払うと保証しているからである。マンチェスター・ユナイテッドに支払うつもりがない600万ユーロ(約6億7000万円)という額だ。

インテルのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、6日に行われたイタリア・スーパーカップ終了後、スナイデル移籍の可能性について問われると、「何が起きるかは分からない。そういうことがあり得るとしたら、来週考えるだろう」と話している。

一方、マルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)は、「マンチェスターからは一切オファーを受け取っていない。スナイデルに関する交渉はないんだ。君らメディアは、彼の去就に関する質問を私にし続けている。だが正直、何を言えば良いか分からないよ」と、報道を否定している。

いずれにしても、スナイデルの移籍をめぐる話はまだ終わっていないということだ。彼がインテルを離れる可能性は、現実のものとしてあり得るのである。

なお、ブランカTDはスーパーカップ敗戦について、次のように話している。

「(マッシモ・)モラッティ会長に連絡したけど、私とまったく同じ考えだった。前半はとても良かったが、最終的にはあの20分間でやられてしまったことが結果につながった。前半のインテルは美しいサッカーをして、リードを奪ったのは妥当だった。もう一つ良かったのは、若手の姿勢だね」

「あの20分間で我々はやられ、あの20分間がミランの勝利につながった。ウチの一部の選手は、ミランの同点ゴールの際に、相手から押されたと不服を示していたよ。終盤に(サミュエル・)エトーのゴールがオフサイドで取り消された件も、(ミランDFアレッサンドロ・)ネスタが触ったから、エトーのポジションは正しかったという声がドレッシングルームにあった。ただ最後に、全体としては、今日の審判団はうまくやったということを言っておこう」