『モールス』イベントの石田純一と椿姫彩菜(c)2010 Hammer Let Me In Production.LLC

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 『キック・アス』で一躍、新人女優注目度ナンバー1となったクロエ・グレース・モレッツを主演に迎えた映画『モールス』のトークイベントが、「愛の伝道師」の異名を持つ石田純一と本作を大絶賛しているという椿姫彩菜を招いて行われた。イベント会場は、なんとマイナス5度の世界。映画の舞台にちなんで、氷に囲まれ、一年中北極圏の気分を楽しめる「ICEBAR TOKYO」で開催された。

 『モールス』は、雪に閉ざされた町に住む孤独な12歳の少年・オーウェンと、隣に越してきた謎多き少女アビーの物語。彼女はどんなに雪が降り積もる日でも裸足だった。何度も会ううちに、孤独を抱える二人は徐々に惹かれあい、お互いにしか分からない壁越しのモールス信号が絆を日に日に強くさせていく。しかし、時を同じくして、町では残酷な連続猟奇殺人が頻発するようになる。やがて、オーウェンはアビーに隠された哀しい秘密を知ることに――。

 椿姫は、映画の中のアビーと同じワンピース姿で登場。そして、アビーは、雪の日でも裸足だったが、石田も負けていない。トレードマークの“素足に革靴”という姿で登場した。極寒の世界で、二人の体温は下がっていくが、映画を語る熱はヒートアップしていった。

――今回の作品は本当に寒い場所でのスリラー、そして恋愛が描かれた映画ですが、映画をご覧になられての感想は?

石田:ものすごく詩的で、美しい。スリラーの中で、“残酷さ”が美しい。作中では、かわいい男の子の視点で描かれているんだけど、女性、恋、世の中というものを知って成長する中で、それは喜ばしいことだけではなくて、ゾッとするような怖さを秘めているんですね。この監督のすごいところは、「切なさ」と、「ピュア」な部分の両面を詩的に描いていて、でもメルヘンというよりも、リアルな怖さを感じることができる。

椿姫:観る人によって、バッドエンドなのか、ハッピーエンドなのか、また違うエンドなのか…色々感じられると思います。衝撃の結末が待っているんですが、言えないんです! それが逆に楽しいです。少女に謎があるのは分かっているけれど、それを乗り越えようとする少年がどうなるか…。

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