宇佐美ら、ブンデス移籍が相次ぐ日本人選手…独メディアは契約の問題を指摘

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 G大阪の日本代表MF宇佐美貴史がバイエルンへレンタル移籍することが決まり、世界的にも日本人若手プレーヤーが脚光を浴びている。特にブンデスリーガにはドルトムントの香川真司やシャルケの内田篤人をはじめとして、7人の日本人選手がプレーし、宇佐美で8人目となる。

 この現象について、ドイツ『PR Online』は、「ブンデスリーガは日本人を引きつける」という記事を掲載。記事内では、「少なくともドルトムントに香川が加入して以降、Jリーグにはより強い関心が集まっている。バイエルンは宇佐美を獲得したほどだ。東アジア人のブンデスリーガでの評価は高い。香川がわずか35万ユーロ(約3800万円)でドルトムントへ移籍して以来、内田篤人がシャルケに、矢野貴章がフライブルクに、槙野智章がケルンに、岡崎慎司がシュトゥットガルトに加わった」と、多くの日本人選手がドイツのクラブへ移籍してきている現状について触れた。

 また、日本人の移籍が相次いでいる理由のひとつに、日本サッカー界の契約形態の問題があると指摘。「日本の若手サッカー選手は好まれる傾向にある。彼らは大抵、練習生としての契約しか結んでいない。よって若い才能は日本社会にとどまらない」と報じた。

 さらに元浦和のフォルカー・フィンケ氏の言葉を引用。「『日本のサッカー界の契約形態は、世界のそれとは異なる』と、フィンケ氏は語っている。だから、多くの優秀な選手はフリートランスファーで移籍できてしまう」と、現在の日本の問題点について言及している。

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