14日、本拠地で行われたロイヤルズ戦に3番DHで出場したアスレチックスの松井秀喜が、今季5号のホームランを放ったが、先発のケーヒルが制球に苦しみ、またブルペンも踏ん張れず4対7で負けた(6月15日付公式HP)。

 新監督の松井3番起用は正解だった。監督に就任した先週木曜日、ボブ・メルビンは打線の強化が必要だと感じ、松井を3番に据えることにした。

 松井は54試合に出場し打率.221に過ぎないが、監督が交代してからはホームラン2本、打点6でメルビン監督の松井に寄せる信頼に応えている。松井3番はすぐに決まったと監督はいう。「ホワイトソックス戦の前日に監督就任が決まり、十分に構想を練る時間がなかった。ほとんどシカゴ行きの飛行機のなかで報告書を読んで決めたようなものだ。マツイを中心に置いて、チャンスを作ってもらわないと機能しないチームだと感じていた」

 松井は「大事なことは、3番を任された機会を活かして結果を出すことだ」と話す。

 松井の3番固定での問題は、デイヴィッド・デヘスス、コナー・ジャクソン、ライアン・スウィーニーの外野手3人の起用法だ。3人は交代でDHを勤めながら右翼を守ってきたが、松井を3番DHに固定すると3人をDHでまわすことができなくなるためだ。右翼手を安定させたいという新監督の目下の悩みといえる。