インターネット検索サービス大手の米Google社は1日、中国を発信源とする攻撃を受けたと発表し、米政府高官や中国の政治活動家、記者などを含む、同社の電子メールサービス「Gmail」の利用者、約100人が被害に遭ったと発表した。(写真=イメージ)

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 インターネット検索サービス大手の米Google社は1日、中国を発信源とする攻撃を受けたと発表し、米政府高官や中国の政治活動家、記者などを含む、同社の電子メールサービス「Gmail」の利用者、約100人が被害に遭ったと発表した。台湾メディアの中央広播電台が報じた。

 グーグル社によると、同社が提供する電子メールサービス「Gmail」でこのほど、中国山東省済南市からと見られるハッカーによる、フィッシング行為によるユーザーのパスワード詐取があり、米政府高官や、中国の政治活動家、アジア諸国の官僚、軍事、記者などを中心とする「Gmail」ユーザー約100人に影響があったという。

 グーグル社はその後、セキュリティーの強化や、被害に遭った個人や関連諸国に通知し、ハッカーの取り締まりを強めている。

 米ホワイトハウスのトミー・ビーター(Tommy Vietor)報道官は、現在、ホワイトハウスでは同事件を調査中だと表明した。

 グーグル社は、約1年前にも中国本土のハッカーによる攻撃を受けており、同事件をきっかけに中国のインターネット市場から撤退している。(編集担当:青田三知)



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