3月11日に日本を襲ったマグニチュード9の巨大地震とそれに伴う大津波は、東北関東太平洋沿岸部の無数の家屋や田畑に壊滅的な被害をもたらした上、国内の主要原発である福島原子力発電所も深刻は破壊を受けた。原発の爆発と放射能漏れ事故の今後について、世界中が固唾を飲んで見守っている。しかし、自衛隊は、菅直人首相による福島第1原発への出動命令を当初は拒絶したと報じられた。台湾メディア「今日新聞網」は、四川大地震に際し、決死の覚悟を示した中国軍の敢闘精神に、自衛隊は到底及ばないなどと報じた。新華社が伝えた

 自衛隊の本来の任務は、核・生物・科学兵器による攻撃を受けた時に、現場で放射線量を測定し、汚染除去作業にあたること。しかし、自衛隊用の防護服は、有毒な気体やチリ状の放射性物質から身を守ることはできるが、原発の放射能漏れは想定していない。陸上自衛員は「我々ができることは、専門知識を持った原発職員や専門職消防隊員に対する支援と協力に限られる」と話した。

 「今日新聞網」は、日本の自衛隊に比べ、2008年四川大地震発生後の中国人民解放軍には、「死を全く恐れない」敢闘精神がみなぎっていた。(編集担当:松本夏穂)



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