京王電鉄提供

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新宿と八王子、高尾などを結ぶ私鉄・京王電鉄にて長きにわたり運用されていたアイボリーの車両「6000系」が3月に全車両引退することが14日、公式に発表された。同時に、「ありがとう6000系」イベント第1弾の開催も明らかになった。

京王6000系は、1972年デビュー。京王初の大型車として導入され、特急や急行、都営新宿線との乗り入れなどに運用されたが、省エネタイプの新型車両にとって代わり、現在は動物園線と競馬場線に運用される短い編成の車両が3編成・8両残るのみである。

その残った3編成も、今年3月をもってその役目を終える。かねてより「2010年度中の全廃」が伝えられていたが、このほど、3月の引退が公式に発表された。

京王電鉄では、39年間にわたり旅客輸送の第一線で活躍した6000系車両の引退を記念し、1月下旬まで競馬場線で、2月1日から3月上旬まで動物園線で、使用される6000系にヘッドマークをつけて運行する。また、今月14日から3月11日まで、府中競馬正門前駅および多摩動物公園駅に特製の6000系車両記念スタンプを設置する。

ヘッドマークが掲出されるのは、1月14日から1月下旬までは6416編成と6417編成で、いずれも東府中駅−府中競馬正門前駅間の競馬場線で平日のみ運行する。尚、6416編成については旧塗装に戻されており、運行される日は撮影を試みる鉄道ファンで連日にぎわっている。土日祝は大勢の競馬場利用客に対応するため8両編成の車両を運用に充てており、6000系は登場しないから要注意だ。

また、2月1日から3月上旬までは高幡不動駅−多摩動物公園駅間の動物園線で、TAMA ZOO TRAINとして運用されている6722編成にヘッドマークが掲出される。基本的に土日祝を含めた全日運用に充てられるが、車両点検等で7000系が代わりに運行する日もあるとのことだ。


尚、京王電鉄によると運用終了日は現時点では未定としており、3月の何日まで6000系が走るかは確定していない。また、今回の京王電鉄の報道発表の表題に「第1弾」と付いていることからも、今後引退セレモニーやさらなるイベントの開催が予定されているとみられる。

写真:京王電鉄提供

(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)

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