2ちゃんねる崩壊
2011年日1月6日の夕方5時頃、多くのインターネット利用者を驚かせる事件が発生しました。インターネット上の巨大掲示板2ちゃんねるのうち、ニュース速報板というカテゴリーにおいて、意味不明な文字列が画面を覆い尽くしたり、「ニコ厨死ねよwwww」といったポップアップが表示されたりしたからです(註・ニコ厨というのはインターネット上の映像配信サイト・ニコニコ動画の愛好者に対する蔑称です)。なぜこのような事態が発生したかというと、“キャップ”と呼ばれる、個人を識別する記号の情報が流出したためです。キャップというのは、2ちゃんねるにおいて、運営側の人物や、記者と呼ばれる人物を識別するために表示する記号です。2ちゃんねるの一部カテゴリーでは、記者と呼ばれる正規の人物しか新規スレッドを立てられない仕様になっているのですが、キャップの情報が流出したため、記者しか新規スレッドを立てられないカテゴリーにおいても、部外者がスレッドを乱立させる事態に発展しました。

この状況に対し2ちゃんねる上では、事件の推移を素早く纏める者や、2ちゃんねるが閉鎖されることになったと仮定して2ちゃんねるに惜別の辞を書き込む者が現れました。

一方、インターネットエクスプローラー(略称・IE)で2ちゃんねるを閲覧した場合に閲覧者が何らかの不利益を蒙ることを懸念し、2ちゃんねるの閲覧を避ける者も多かった。1月6日夜にはヤフーのトップページでこのニュースが報じられ、この事件は多くの人の知るところとなりました。

2ちゃんねるの閲覧を避けた者にとって情報交換の場となったのが、ツイッターです。ツイッター上では、2ちゃんねるの現状を確認する書き込みや、閲覧を控えるよう呼びかける書き込みが多くなされました。
とは言うものの、2ちゃんねるをIEで閲覧することは避けても、2ちゃんねる専用ブラウザーを用いての閲覧は続行する者が多かったようで、1月6日深夜(日付の上では7日午前)にTBSテレビで放送された或る番組は実況書き込み数11008(1分間あたりの最高書き込み数は503)、また別のTBSテレビの番組は実況書き込み数9276(1分間あたりの最高書き込み数は433)を記録しており、普段と変わらない活動が続けられていました。

今回の事件に限らず、サイバー攻撃というのはいついかなる場所で発生するか分かりません。企業にしろ個人にしろ、冷静に対処する姿勢が必要であると言えるでしょう。

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