12月18日、天皇杯準々決勝を一週間後に控えたFC東京はメディアにも完全非公開の練習試合で浦和レッズと対戦した(45分×2本)。

スコアは2-2。東京は開始直後、浦和ゴールキーパーとディフェンダーがボールの処理を誤り、転がってきたボールを平山相太が蹴り込み先制。平山はその後も中村北斗のクロスをヘディングで叩き込み、2得点を記録した。北斗が左サイドで切り替えし、右足で上げたボールを決めたものだった。

選手たちのコメントを総合すると、負荷の高いトレーニングで体が重く、ベストではない状態で戦っていたようだが、個人技に長けた浦和を相手に、「いい練習になった」(今野泰幸)試合だったようだ。

大熊清監督は「お互いにメンバーを入れ替え、確認しながら試合を進めた。誰のコンディションがいいのかを高いレベルで観ることができた」と語っている。

■大熊監督と各選手のコメント
■大竹洋平
(大熊監督からしきりにコーチングが飛んでいたようだが?)大熊監督には主に守備、ボールに行くところを指示されました。(ペース配分を考えるよりは行けるところまで行くという感じか?)そういう感じです。先発して25分頃までと、後半の二回出場しました。プレッシャーのかかる時間帯できつかった。今週は体を追い込んできて、まだ100%じゃないですけど、けっこう持ち味を出せたと思います。

■米本拓司
今週はフィジカルをやっていたので重かったですけど、なんやかんややれたので。来週コンディションを整えて、ここから上げていきたいと思います。先発で60〜70分ぐらい出場しました。

■鈴木達也
(今週のトレーニングやきょうの試合で負荷がかかってフィジカルの状態は?)まだ復帰して完全に筋力が戻っていなくて、あまり(フィジカルを)上げられていなかったので。今週は意識的に上げたところ、ハムストリング筋に怪我をして。そこをかばって、腿前に痛みが出たんですけど。まあ、そのくらいです。ぼちぼち体が動けてきてこれで、それほどひどくないので、コンディショニングしていけばいい状態になると思います。

(プレーした時間は?)前半の最後から45分とちょっと出ました。天皇杯は失うものがないので、いろんなことにチャレンジできたらいいですね。(チームはスタイルの移行期と仰っていましたが?)明確なものを出したいというのはあります。結果が出るようにがんばります。

■今野泰幸
練習もけっこうきつかったので、そのなかでどのくらいできるか確かめようと思ってプレーしました。まだまだけっこうきつかった。明日は休みなので、しっかり休んで(備えたい)。相手はレベルが高かったし、けっこうボールを回されて。守備の練習にもなったし。ホント、いい練習ができたと思います。きょうはカウンターでやられる場面が後半になって多かった。

90分間どうやってゲームをコントロールしていくのか。カウンターでやられる機会が増えるときつくなってくるので、リスクを負わないようにケアしながら、90分を戦っていくのは大事だなと思いました。(ポジションは?)センターバックです。(フルに出た?)はい。浦和はパス回しがうまかった。後半の頭はポンポンポンと回されて、危ない場面がたくさんあった。

■平山相太
(コンディションは?)まあまあ。ベストじゃないですけど、天皇杯に優勝するという気持ちはみんなにあるので。ちゃんとコミュニケーションをとりながら試合ができたかなと。(最初のゴールはこぼれ球を逃さず?)両方とも"ごっつぁん"。試合の展開を読んでそういうところをしっかり決められることが大事かなと思います。

■大熊清監督
来た選手を全員使って、向こうもそうなんだけど、替えながらやっていった。勝ち負けもそうなんだけど、やっぱり天皇杯に向けてコンディションを上げないといけないし、誰と誰の組み合わせがいいのかを確認しながらやっていた試合だということです。