会社において、上司は部下を育てるべき立場にあることは、言うまでもない。だが、時として、上司が部下を潰してしまうこともある。

 なかには、部下を何人も潰した「武勇伝」の持ち主もいる。なぜか、こういう輩がふてぶてしく生き残るのが会社という組織だ。

連載第11回目は、社内で“部下をへこませるババア”と悪名を馳せる50代の万年課長に狙われ、執拗な攻撃を受け続けるものの、包囲網を作って反撃に成功した20代の広報ウーマンを紹介しよう。

 あなたの上司は、部下をへこませていないだろうか。

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■今回の主人公――はい上がろうとする「負け組社員」

 城山陽子(29歳)仮名

 中堅商社(社員数600人)の広報課(正社員5人、非正社員3人)に配属。独身でモデルのような容姿のため、男性社員からの「人気の的」となっている。仕事への姿勢はよいが、気が強い。上司である課長の三森からは、目の敵にされている。

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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

 「あ〜、間違えてる〜」

 課長の三森裕子(52歳)の声が会議室に響く。

 そして、首にぶら下げていた老眼鏡をかけて、城山が書いた報告書を見つめる。少し間をおいたあと、甲高い声で続ける。

 「あ〜、ここにも誤り。ここも〜」

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