チェルシーのカルロ・アンチェロッティ監督はこの2週間のうちに、2人の選手のゴシップが報じられるのを見てきた。キャプテンのジョン・テリーがイングランド代表の同僚、ウェイン・ブリッジの元恋人と不倫関係にあった問題と、DFアシュリー・コールがセクシーモデルにヌード写真を送っていたことだ。その結果、チェルシーが1−2と敗れた水曜のエヴァートン戦で、テリーは2失点のうち2つともでミス。A・コールはランドン・ドノヴァンとの衝突で足首を骨折し、ワールドカップ出場が危ぶまれる事態に陥った。

そこで、アンチェロッティ監督はテリーに数日間の休みを与え(同選手は13日のFAカップ・カーディフ戦を欠場し、夫人とドバイで過ごしてから17日にイングランドへ戻る予定)、選手たちが私生活のことをピッチから排除し、良いプレーをして勝つことだけを考えるようにと“訓戒”を述べている。

「私生活がその選手や他選手のパフォーマンスに影響するなら、私は介入しなければならない。私の問題となるからだ。だが、ここではそういうことは起きていない。練習はしても、自分がやっていることに集中しなかったり、ほかの選手たちのようにハードに練習しないのなら、そのときは私が違う扱いをする必要がある。しかし、ここチェルシーにはファンタスティックなプロフェッショナルたちがおり、プロとしての振る舞いをしていれば、私にとって関心のないことに変わりないよ」

テリーに休暇を与えたことは、一部の批評家に不満を抱かせるものだったが、アンチェロッティ監督は「なぜドバイに行ってはいけないんだ? 起きたこととは別に、私は彼に2、3日の休みを与えるつもりだった。彼はすべての試合に出場してきたし、息をつく必要があったからだ」とコメント。「これからニコラ(・アネルカ)にするのと同じだよ。彼にも2日間の休みを許す。そして、彼がフランスに行くか、ドバイへ行くかなんて分からないだろう」と続けている。

一方、12日に左足首の手術を行ったA・コールについて、アンチェロッティ監督は楽観的な姿勢を示した。復帰まで3カ月と言われているが、もっと早くに回復できることを期待しているようだ。

「とても残念だよ。アシュリーは我々にとって非常に重要な選手だからね。だが、ケガはつきものだ。今は彼がすぐに回復すること、シーズン終了までに復帰できることを願っている。私は、それが現実的な可能性だと考えているよ。ケガをした選手が落胆するのは当然のことだ。私も以前、現役時代にあった。しかしそれが過ぎたとき、前を見て、回復し、トレーニングする必要がある。アシュリーはファンタスティックなスピリットを持っているから、私はドクターたちが言うよりもずっと早くに彼が戻ってくると思っているんだ」