インテルのジョゼ・モウリーニョ監督がクラブの公式チャンネル『インテル・チャンネル』のインタビューに臨んだ。同監督はこのなかで、様々なテーマについてコメントしている。そのいくつかを紹介しよう。

▽観客のサポート
「私はプレーをするのではない。考え、分析し、スタンドで起きることから自分を遠ざけようとしている。私の目は試合だけに向いているんだ。ただ、ピッチにいる者にとって、サポートがあるかないかは、信じられないほどの違いがある。12人で戦っているか、10人で戦っているかというほどの違いだ。選手たちが自信を持つうえで、重要なことなんだよ」

▽観客から批判されたムンタリ
「彼は優秀な選手だ。その特徴は、チームにとって有益なものだよ。我々の下で、彼はあまり良くない時期も経験した。精神面でやや脆かったんだ。彼は指揮官と仲間たち、そして観客の助けを必要としている。だが、彼が最悪の時期にいる間に、サン・シーロの助けを得ることができなかったと思うんだ。この15日間で、彼が落ち着いて仕事できたことを願う。そして、ジェノア戦では違う風になっていることをね」

▽若手
「サントンとバロテッリがインテルの未来? それは、彼ら次第だね」

▽有望株クルヒン
「18歳の若者で、私が好きなすべてを持っている。とても仕事に対して真面目だし、才能と規律がある。だからこそ、すでに彼は我々と同じトップチームにいるんだ。素晴らしい未来になることを祈っているよ。彼は若い選手に必要なパーソナリティーを持っているからね」


▽ドン・キホーテ
「風車と戦うのは好きだよ。監督としての私の歴史の一部でもあるからね。国民の注意を引きつけるベンフィカと対峙したポルト時代から、当時唯一の外国人指揮官として就任したチェルシーの時代までね。今はインテルにいるが、ここの会長や監督、サポーターでいることも、簡単なことではない」

▽メンタリティー
「イタリアやスペイン、ポルトガルといった国が、スポーツ面でイングランドのようなレベルに達するのは、難しいと思う。不可能だ。ロンドンでは試合後、2時間もメディアといることはなかった。10分間のインタビューだけだよ。スタッフたちと車でスタジアムを後にして、10〜15分で家に帰っていた。横には同じようにスタジアムから帰るファンたちがいたよ。両方のクラブのファンたちがね。スペクタクルさ。社会がまったく異なるんだよ」

▽カンビアッソのポジション
「カンビアッソをより前の位置で? 彼が2人いれば完璧だろうね。一人が10メートル前で、もう一人がその後ろだ。パーフェクトなはずだよ。ただ、実際には彼は一人しかいない。ケガをしたら、代わりはいないんだ。カンビアッソが10メートル前でプレーすると、その後ろで彼がプレーするときにやってくれることが欠けるんだよ」

▽カッサーノの役割
「私にとって、カッサーノは素晴らしい創造力を持つ、ダイナミックで偉大なストライカーだ。中盤でプレーするような特徴はない」

▽ベストの一人に
「私は21、22歳のときに現役をやめた。プロとしての活動と勉強を両立するのは大変だったんだ。私はインテリジェントだったし、ベストの選手の一人になることができないということを理解したんだ。そして、ベストの一人でないのに何かをするというのは、私がすることではない」

▽“バウシャ(ほらふき)”
「インテルのサポーターは自分たちのことをバウシャと言っている? 私もバウシャだよ」

▽生涯インテル?
「ヴェンゲルは15年前からアーセナルの指揮官だが、6年前からカーリングカップ一つすら獲得していない。ベニテスは6年間もリーグ優勝していないが、リヴァプールの監督であり続けている。これはイタリアのメンタリティーではない。私はここに残るために、うまくやって、勝たなければいけないんだ」

▽嫉妬
「私の祖母は、自分のことを周囲が嫉妬しなくなったら、心配しなければいけないと言っていた。おそらく、私のことを批判する人は、嫉妬からなんだろうね」