日本初のクラウドソーシング・デザインコンテストサイト「MILLION DESIGNS」が話題を集めている。クラウドとは群衆という意味だが、クラウドソーシングとはいったいどのようなことなのか。


「MILLION DESIGNS」は、株式会社イマージュソリューションズがシステムを提供する、株式会社アロットのクラウドソーシング・デザインコンテストサイトだ。

クラウドソーシングとは、「群衆にアウトソースする」という欧米で近年広がりを見せる新たなインターネット上のビジネスモデルだ。

世界的な経済状況の悪化に伴い、企業はコストカットのための人員削減を余儀なくされ、多くの雇用者が職を失う状況が続いている。これまでと同じような経営・雇用形態では、企業も雇用者も生き残れなくなってきているのだ。

そうした中で、この欧米発のクラウドソーシングは、企業が今まで特定の下請け会社に発注していたものを、インターネット上の多くの群衆にアウトソースしてコストを下げる、という狙いがある。

「MILLION DESIGNS」は「ロゴやWEBサイト制作する際、多くのデザイン案を低コストで手に入れたい」という企業と、「自分のデザインを世に出し、デザイナーとしての職が欲しい」というデザイナーをマッチングする、日本初のクラウドソーシングを取り入れたデザインコンテストサイトとなっている。

今回「MILLION DESIGNS」では、一般企業がデザイン募集コンテストを開催することを可能とした。これにより、企業には低コストで多くのデザイン案を手にしてもらい、デザイナーには新しい仕事のきっかけ作りをしてもらいたいという。

コンテストの開催費は一律税込みで9800円と破格の値段となっており、優勝者への賞金は2万円から99万円以内と定められている。

さらに「MILLION DESIGNS」ではクラウドソーシングのコンセプトに基づいて、「MILLION DESIGNS」自体のロゴやサイトトップイメージを登録デザイナーの投稿から採用している。昨年末から今年1月にかけて行われた第1回目のコンテストでは、口コミだけで集まったデザイナーから328作品ものロゴデザイン案が投稿された。

元々優勝者1名のみを選出予定だったが、優れた作品が非常に多かったため、急遽特別賞2名も選ばれた。優勝者の作品は、現在「MILLION DESIGNS」のロゴとして実際に使用されている。

また、今月9日より、サイトトップのイメージデザインを募集している。現在募集を受付中で、続々とデザインが投稿されているという。「MILLION DESIGNS」の取り組みを起点に、今後日本にもクラウドソーシングがますます広がっていきそうだ。

(編集部 鈴木亮介)

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【参照】
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=35343