パナソニック世界制覇への野望
電池と液晶──企業ブランドの統一やグループ再編を進めるパナソニックにとって、この2つは戦略的な事業分野。圧倒的な投資と技術力で、世界市場を席巻しようという熱いエネルギーがある。その中軸を担っていくのが中途採用エンジニアだ。
【Part1】電池と液晶──これからのパナソニックを支える成長事業の最前線へ
今年10月の社名変更とブランド統一をはさんで、この1〜2年、グローバル展開を進める各事業のテコ入れのために、設備投資とエンジニア中途採用を強化しているパナソニック。
薄型パネルでは、2007年12月に日立製作所、キヤノンと提携。液晶テレビ用パネルの工場を兵庫県姫路市に3000億円で新設するほか、約2800億円を投じて兵庫県尼崎市にプラズマパネルの新工場を建設中だ。
一方、電池事業の中では、モバイル製品の高機能化、消費電力の増加や、原油価格の高騰に伴う自動車用電池需要への期待、そして地球温暖化を抑える環境対策の必要性といった追い風を受けて、充電式リチウムイオン電池事業を特に強化している。 10月には100%子会社・松下電池工業をパナソニック本体に吸収合併、社内カンパニー「エナジー社」を立ち上げた。エナジー社は、既存の守口、和歌山工場の増産を強めると共に、大阪市住之江区に1000億円投じ、リチウムイオン二次電池の新工場を建設する計画だ。
以下、電池および液晶についてのエンジニア中途採用について、最新情報をレポートする。
【Part2】リチウムイオン電池 小型・大容量、安全性をキーに、世界市場をめざすリチウムイオン電池
「身近な携帯電話だけではなく、ノートパソコン、パワーツール(電動工具)などに幅広くリチウムイオン二次電池は使われています。これまでニカド電池やニッケル水素電池などが使われてきたところにも、リチウムイオン電池が使われるようになりました。世界の電池需要はまだ一巡しておらず、とりわけ BRICs諸国での需要の増加はこれから。競合各社とも増産を図っていますから、パナソニックとしてもじっとしている場合ではありません」
と今後の電池需要について語るのは、エナジー社・技術開発センターの渡邊庄一郎所長だ。
パナソニックのリチウムイオン電池開発については、「『長持ちするモノが欲しい』という強いお客様の要望がある中で、まずは安全性を高めるところに注力してきた。それがある程度進歩したところで、エネルギー密度を同時に高めていこう、という具合に進んできた」と振り返る。
顧客企業からの高い要求に対応するため、技術力を上げ、安全で更に小型化・大容量化へ、というのが目下の課題だ。
現在、エナジー社の生産拠点は国内では大阪の守口と和歌山に工場がある。海外は、中国江蘇省の無錫が拠点。守口と和歌山では万一の事故の対応に備え、同じものが作れるようにリスク分散が図られている。そこに新工場の住之江が加わる。
住之江の新工場は、エコロジーや安全性を盛り込んだ最先端の工場になる。リチウムイオン電池は、高いエネルギーが高密度に集積しており、ちょっとしたミスが大事故に繋がりかねない。「だから、ミスをしない、仮にミスをしても何重にもプロテクトされている工場を作らなくてはいけないのです」(渡邊氏)
渡邊氏が、今後の技術テーマとしてまず挙げるのが材料。「二次電池は、可燃性の『有機電解液』を使っていますから、火を付ければ燃えてしまう。これを、最終的には燃えないようにしたい。熱に対する安定性を極めていくため、化学の小さな反応を見逃さないだけの解析力をつけ、電池性能と化学的安定性の両立する材料設計の力をつけなくてはいけない」 さらに生産技術の高度化も必要だ。
「この電池のサプライヤーとして生き残るには、たんなる技術力だけではなく“工場力”。設備(ハード)だけではなく、人の教育、ソフトにも力を入れる必要がある」……≫続きはこちら
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【Part1】電池と液晶──これからのパナソニックを支える成長事業の最前線へ
今年10月の社名変更とブランド統一をはさんで、この1〜2年、グローバル展開を進める各事業のテコ入れのために、設備投資とエンジニア中途採用を強化しているパナソニック。
薄型パネルでは、2007年12月に日立製作所、キヤノンと提携。液晶テレビ用パネルの工場を兵庫県姫路市に3000億円で新設するほか、約2800億円を投じて兵庫県尼崎市にプラズマパネルの新工場を建設中だ。
以下、電池および液晶についてのエンジニア中途採用について、最新情報をレポートする。
【Part2】リチウムイオン電池 小型・大容量、安全性をキーに、世界市場をめざすリチウムイオン電池
「身近な携帯電話だけではなく、ノートパソコン、パワーツール(電動工具)などに幅広くリチウムイオン二次電池は使われています。これまでニカド電池やニッケル水素電池などが使われてきたところにも、リチウムイオン電池が使われるようになりました。世界の電池需要はまだ一巡しておらず、とりわけ BRICs諸国での需要の増加はこれから。競合各社とも増産を図っていますから、パナソニックとしてもじっとしている場合ではありません」
と今後の電池需要について語るのは、エナジー社・技術開発センターの渡邊庄一郎所長だ。
パナソニックのリチウムイオン電池開発については、「『長持ちするモノが欲しい』という強いお客様の要望がある中で、まずは安全性を高めるところに注力してきた。それがある程度進歩したところで、エネルギー密度を同時に高めていこう、という具合に進んできた」と振り返る。
顧客企業からの高い要求に対応するため、技術力を上げ、安全で更に小型化・大容量化へ、というのが目下の課題だ。
現在、エナジー社の生産拠点は国内では大阪の守口と和歌山に工場がある。海外は、中国江蘇省の無錫が拠点。守口と和歌山では万一の事故の対応に備え、同じものが作れるようにリスク分散が図られている。そこに新工場の住之江が加わる。
住之江の新工場は、エコロジーや安全性を盛り込んだ最先端の工場になる。リチウムイオン電池は、高いエネルギーが高密度に集積しており、ちょっとしたミスが大事故に繋がりかねない。「だから、ミスをしない、仮にミスをしても何重にもプロテクトされている工場を作らなくてはいけないのです」(渡邊氏)
渡邊氏が、今後の技術テーマとしてまず挙げるのが材料。「二次電池は、可燃性の『有機電解液』を使っていますから、火を付ければ燃えてしまう。これを、最終的には燃えないようにしたい。熱に対する安定性を極めていくため、化学の小さな反応を見逃さないだけの解析力をつけ、電池性能と化学的安定性の両立する材料設計の力をつけなくてはいけない」 さらに生産技術の高度化も必要だ。
「この電池のサプライヤーとして生き残るには、たんなる技術力だけではなく“工場力”。設備(ハード)だけではなく、人の教育、ソフトにも力を入れる必要がある」……≫続きはこちら
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