10日に行われたレイズとのリーグ優勝決定戦を制したレッドソックスの松坂大輔投手について、一夜明けた11日、ボストンの地元紙「ボストン・グローブ」紙は、2人のコラムニストが松坂に関する長文記事を掲載した。

シーズン中から、松坂に対しては辛口批評を続けてきたボブ・ライアン記者は、「一体、どうなっているんだ?」の書き出しで、想像以上に好投した松坂を評価している。「ニューヨーク州の宝くじだって、『決して、分からないぞ』と言っている。だからこそ、スポーツは素晴らしいんだ。(中略)昨日の松坂は、グレートだった」
同記事は、リーグ1位の94四球を出し、球数過多で長いイニングを投げきることができなかった松坂は、年間で167回2/3しか投げなかったにも関わらず、公式戦18勝3敗の成績について、「野球の神様が松坂に微笑みかける。そうとしか、考えられない」と、伝えている。「シールズも好投したが、松坂はそれより更に、良かった。あの大事な試合であれ以上の投球を期待する理由は何もないだろう」と、大一番での好投を高く評価した。

 もう1人のコラムニスト、ダン・ショーネッシー記者は、「大輔が第1戦でキラめいた」の見出しで、レ軍ファンは、もうワールドシリーズの切符購入を始めるべきだ、と主張している。「レッドソックス第3の先発、松坂が、レイズのエース・シールズに投げ勝った。レ軍には、この先、第2戦にベケット、第3戦にレスターを残している(中略)たった1試合が終わっただけで、もう、ワールドシリーズに行くと決まったような気分だ」と、白星発進で形勢は一気に有利になったという見方を示している。