リバプールのラファエル・ベニテス監督が、スペイン代表FWダビド・ビジャの獲得に乗り出すことを示唆した。ピーター・クラウチの退団が決定的となったFW陣に、ユーロ2008得点王を補強し、プレミアリーグ最高のFW陣を形成したい考えだ。

　クラウチの移籍について、リバプールはすでにポーツマスと合意に至っており、移籍は間もなく成立すると見られている。そこでベニテスは、ユーロ2008で得点を量産し、欧州のビッグクラブから熱視線を受けるバレンシアのFWビジャを獲得したい考えを明らかにした。

「ウチにはフェルナンド・トーレス、アンドリー・ヴォロニン、ディルク・カイト、ライアン・バベルというFWが揃っている。それに、スティーブン・ジェラードもセカンドストライカーとしてプレーできる。ただし、オプションを増やすことは考えている。ビジャのことはよく知っているし、ウチの獲得リストにも名前があるよ」

　クラウチの長身というオプションを失うことになるベニテスは、ビジャの持つ高い決定力で攻撃陣に新たな可能性を加えたいと考えているようだ。ビジャがバレンシア残留を明言していることもあり、「獲得は難航するだろう」と語るベニテス。しかし、トーレスとビジャのスペイン代表ツートップを実現させることができれば、念願のプレミア制覇に向けて大きな得点力を手にすることができるだろう。