ビジャレアルの目標は来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権の獲得だ。目下3位とチャンピオンズリーグ出場圏内に位置するビジャレアルにとって、本戦からの出場となる2位でフィニッシュできるに越したことはない。そして、そのライバルとなるバルサとの直接対決を前に、「バルサは彼らのホームではとても高いポテンシャルを発揮する厳しい相手だ。しかし、彼らとのポイント差を縮め、2位の座を争う最後のチャンスとなるはずだし、我々は勝つつもりで挑む」と語っていたペジェグリーニ監督。

 勝利を目指してカンプ・ノウに乗り込んだビジャレアルは、監督の言葉通り1-2でバルサを打ち破った。ボール支配率ではバルサが優ったものの、ほぼ完璧に組織された守備でバルサに決定的なチャンスを作らせることはほとんどなかった。

「ビジャレアルの良さを見ることができた。それに、(取り消された)3点目も正当なものだった。我々はバルサを上回っていたし、相手の特性を完全にコントロールしていた。バルサは何もできなかった。ディエゴ・ロペス(GK)はそんなに仕事をしなくてすんだ」。

 バルサにアグレッシブさが欠けていたわけではなく、それ以上にチームがバルサのプレーをさせなかったと強調したペジェグリーニ監督。狙い通りの展開にしてやったりといったところだろう。

 これで2位バルサと3位ビジャレアルとの勝ち点差は4ポイント差となり、ビジャレアルにとって2位の座が現実味を帯びてきた。とはいえ、ビジャレアルにも不安材料はある。後半戦に入って4勝3分1敗と好結果を残しているが、ホーム3試合で3分とホームで勝利を収めていないことだ。アウェイ戦では結果を出せているだけに、今後はホーム戦でいかに勝ち点3を積み上げていくことが2位へのポイントとなるだろう。

(スペイン通信)

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