フランスのリーグ杯準決勝が27日に行われ、松井大輔の所属するル・マンが延長戦の末、ランスに敗れた。スコアは5―4。レキップ紙が星6つと満点の試合評価を与え、「今季のフランス・リーグで最高のゲーム」と称えた大熱戦だった。

 ル・マンは前半2度リードしたが、いずれも追いつかれ、後半になると逆転ゴールと追加点を許す。しかし2点のビハインドを負った直後の3分間に猛攻を仕掛け、立て続けにゴールを奪い同点に追いついた。「ル・マンに希望を与えたのは、松井のゴールだった」とレキップ紙が振り返る。

 この試合の松井には、反撃の口火となった後半21分のゴール以外に、後半開始早々にゴールバーのわずか数十センチ上を通過する惜しいヘディングシュートもあった。しかしガルシア監督は後半27分、松井をベンチに下げる。ここからは膠着状態。試合は延長戦にもつれ込み、PK戦突入までわずか数分というところで、ランスのシディ・ケイタから決勝ゴールが生まれた。ル・マンのサポーターと選手が凍りついた一瞬だった。

 試合後ガルシア監督はレキップ紙に「選手のことを思うと残念な結果だ。優位な展開に引っくり返すこともできた試合だった。流れが変わったのは、前半終了間際に同点に追いつかれた場面だと思う。いずれにしても、5点を奪われた試合をしたら、勝つことはできない」と悔しい胸中を語った。

 ル・マンの主将ロマリックは、「泣いても仕方がない。この試合をリーグ戦での巻き返しにつなげなくてはならない」と気をとり直し、リーグ4位をキープしてUEFA杯の出場権を獲得することを最大の目標に掲げた。

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