優勝会見後にシャンパン・ファイト。まるでメジャースポーツのよう

写真拡大 (全5枚)

20日(木・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのハードロック・ライブアリーナでIFL(インターナショナル・ファイト・リーグ)の2007年シーズン総決算、ファイナルが行なわれヘンゾ・グレイシー率いるNYピットブルズが、二連覇目指したクアッドシティーズ・シルバーバックスを3−2で下し、見事世界チャンピオンの座についた。

ライト級からヘビー級まで5階級の所属選手が戦い、3勝を挙げたチームが勝利となるIFL。ピットブルズはウェルター級のデウソン・ペジシュンボが、ジェイク・エレンバーガーを腕十字で切って落とすと、続くライト級でもデイヴィダス・タウロセヴィチュスがIFLワールドGPライト級に出場するバート・バラセウスキーを腕十字で破り、世界一へ王手をかけた。

しかし、続いて初のピットブルズ代表となったヘビー級のリコ・ロドリゲスは、ベン・ロズウェルの堅実ファイトに判定負け、続いて登場したフェービオ・レオポルドも昨年の対戦でヒザ十字を極めて一本勝ちしているライアン・マクギヴェーンの倒れずに殴る――戦法の前にKO負けを喫してしまい、楽勝モードが一転、2−2のイーブンに。

ここでヘンゾ・グレイシーの秘密兵器というべきアンドレ・グスマォンが、ミレティッチの秘蔵っ子マイク・シエスノレヴィッチのタックルにハイキックを合わせ一気に勝利を呼び込む。ダメージの残るシエスノレヴィッチに対し、パウンドの追い討ちをかけ、立ち上がったところでヒザを蹴り上げて、TKO勝ち。ピットブルをMMAチーム、世界一に導いた。

「今、MMAで柔術のテクニックが通用しないようなことが言われているけど、柔術のテクニックがなくてMMAで勝てるだろうか? 何が一番大切か? それは柔術の技だ」と上機嫌のヘンゾ・グレイシー。チーム対抗戦といえども、普段は一緒に練習する仲ではないチームが多いIFLにあって、ピットブルズは生粋のヘンゾ・グレイシー柔術アカデミーの教え子揃い。確かな柔術の技術と団結力の強さ、これらも勝因の一つだろう。

なお、第2試合でMMAデビュー戦を果たしたホーレス・グレイシーは、サム・ホロウェイをスリーパーで下している。

IFLファイナル全試合結果一覧へ

◆シルバーバックス(コーチ:パット・ミレティッチ)
vs ピットブルズ(コーチ:ヘンゾ・グレイシー)
×[2−3]○


・ウェルター級
ジェイク・エレンバーガー vs デウソン・ペジシュンボ
×[2R3分45秒/腕ひしぎ十字固め]○

・ライト級
バート・パラセウスキー vs デイヴィダス・タウロセヴィチュス
×[2R1分30秒/腕ひしぎ十字固め]○

・ヘビー級
ベン・ロズウェル vs リコ・ロドリゲス
○[3R終了/判定]×

・ミドル級
ライアン・マクギヴェーン vs ファービオ・レオポルド
○[2R1分35秒/TKO]×

・ライトヘビー級
マイク・シエスノレヴィッチ vs アンドレ・グスマォン
×[1R53秒/KO]○

◆以下、プリミナリーバウト

ジャメル・パターソン vs クリス・ベンテン
○[1R56秒/チョークスリーパー]×

ホーレス・グレイシー vs サム・ホロウェイ
○[1R1分49秒/チョークスリーパー]×

トラビス・コックス vs ブラッド・ブラックバーン
■[1R2分32秒/ノーコンテスト]■

ライアン・シュルツ vs アーロン・ライリー
○[3R終了/判定]×