長きにわたりローマの10番を背負ったトッティ氏 photo/Getty Images

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昨季をもって現役生活に終止符を打った元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ氏が、自身のキャリアを改めて振り返った。

ローマの下部組織出身で、1993年に16歳ながらトップチームデビューを果たしたトッティ。「ローマの王子」として、25シーズンにわたって愛するクラブ一筋でプレイした。2000-01にはスクデットを獲得し、2006-07からはコッパ・イタリアの2連覇を経験している。

そんなトッティ氏が伊『SPORT MEDIASET』のインタビューに応じると「私は一つのユニフォームを着続け、キャリアの全てをチームへ捧げることで愛を示せたと思う。これはいつの時も私の夢だったし、達成するためにうまくやりくりしたよ」とコメント。ただ、心残りもあるようで「私はできるだけ多くのものをチームへ与えたかった。だから、あまり多くのタイトルを勝ち取れなかったことが唯一の後悔かな。獲得したものに関しては満足している。私にとってそれは誇りだし、大切なものだからね」と述べている。

さらに、思い出の試合について「チャンピオンズリーグは、できるだけ先へ進むことを目指す大会。他とは異なる大会だし、そこでプレイできるのは素晴らしいことだ。(2014年9月のマンチェスター・シティ戦は)特別な試合だった。彼らがヨーロッパで最強のチームの一つであることは知っていたからね。ナインゴランが完璧なパスをくれて、私はチップキックで決めた。チャンピオンズリーグでの得点は、他の試合とはやっぱり違うね」と明かした。

引退後はローマのフロント入りを果たしたトッティ氏。インタビューで「あまり多くのタイトルを勝ち取れなかった」と後悔を口にしたが、現役時代の無念を果たすためにも、いつか指揮官としてローマを率いる姿も見てみたいものだ。