4回戦進出を果たした錦織圭【写真:Getty Images】

写真拡大

初のマスターズ制覇へ、マイアミOP3回戦突破

 男子テニスの世界ランク4位・錦織圭(日清食品)がマイアミオープン3回戦で同30位のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に7-6、6-7、6-1で勝利し、4回戦進出を果たした。海外メディアは2時間44分の熱戦の末の勝利に「名勝負を生き延びた」「マラソンで生き残った」と報じた。

 格下ながら過去の対戦成績で2勝2敗の五分だった相手に苦戦を強いられた錦織。それでも1-1で迎えた最終セットで相手を圧倒した。

 この勝利に、オーストラリア地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」電子版は「ニシコリはフェルナンド・ベルダスコとの名勝負を生き延び、ミロシュ・ラオニッチは棄権する」と速報。錦織が計48本のアンフォーストエラーを犯した様子をレポートしつつ、世界5位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が同95位のジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)との3回戦を棄権したことも伝えた。

 一方、ATP公式サイトは「ニシコリはマイアミでのマラソンでベルダスコ戦を生き残る」と特集。2時間44分の死闘をくぐり抜けた錦織がマスターズ通算19勝6敗となったことを伝えた。錦織は記事の中で「タフな試合になると思っていた。フェルナンドはすごく堅固な選手。素晴らしいサーブと素晴らしいストロークの持ち主。長いラリーになると覚悟していた」と語り、「間違いなく長い試合でした。3セット目は簡単ではなかった。明日はオフなので、僕は大丈夫だと思います」と体力の回復に自信をのぞかせている。

 マスターズで初のタイトルを狙う錦織は4回戦で57位のフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)と対戦する。