ドローン(イメージ)

写真拡大

 通販サイトでポチリとすれば、われわれだってドローンは買える。10万円も出せば自動離陸に自動着陸可、GPS装備の機種が手に入る。操縦可能な範囲は2キロに及び、時速50キロで指示した座標地点まで飛んでいく。自機の位置もGPSと積載カメラでリアルタイムで知らせてくれる――そんな市販のドローンを改造し、過激派組織「イスラム国」が“爆撃用”として実戦使用しているという。

「イスラム国のイラク最後の拠点モスル付近で、手榴弾などを搭載し、目標地点に投下できるよう改造したドローンが多数確認されています。ドローン内部に爆薬を仕掛けたタイプも存在し、墜落させた後、回収しようとしたイラクのクルド人部隊が死者2名を出す被害を受けています」(国際部記者)

 モスルはすでに包囲され、陥落は時間の問題だ。悪あがきとも見えるが、軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は言う。

ドローン(イメージ)

「本来は偵察が主な任務。敵の位置を探知し、迫撃砲を撃ち込んだ方が効果的ですから。ただ、ピンポイントで狙いたい場合はドローンは使い勝手がいい」

 テロを懸念するのだ。

「操縦用電波の妨害電波を発信する装置や、発射後にネットが広がる捕獲弾などの装備があれば墜落させられます。が、自動小銃で撃ち落とすのは困難ですし、誘導ミサイルでは的が小さすぎて使えない。熱源探知もできません。意外に厄介です」(同)

 俄然、わが日本警察の備えが気になる話なのだ。

「週刊新潮」2017年2月9日号 掲載