あれ? 見えにくい??

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「Rogan(ローガン)」と聞いて、何を思い浮かべますか? 響きが「ビーガン(菜食主義)」みたい。ヘルシーでオシャレな印象ですが、実は「老眼」のこと。雑誌「婦人画報」2017年2月号には、「Rogan(老眼)と生きる」という小特集が組まれていました。

ページをめくると「35歳を過ぎたら、どんな人にも訪れます」と書かれていて、ドキドキが止まらないアラフォー記者が、最近のRogan事情をまとめました。

美魔女ブーム終わり、素直に「老眼なの」と言える時代に

ひと昔前まで、他人には秘密にしておきたいお悩みだった老眼。ところが、クリエイティブサーベイが45〜55歳の女性600人を対象に2015年に実施した調査によると、自分の老眼を公表することに「抵抗を感じない」と答えた人が全体の7割に上りました。さらに、公表する人に対して「好感が持てる」と回答した人は91.8%もいました。

加齢を必死に食い止める美魔女ブームが一段落し、女性が実年齢に素直に向き合える社会になってきたのかもしれません。

現に、2010年と2015年を比べると、「『実年齢より著しく若く見える』ことが支持される傾向にある(あった)」と感じる人が66.2%から52%と14.2ポイント減少し、「『実年齢に応じた自然体な姿』が支持される傾向にある(あった)」と考える人は33.8%から48%へ増加しました。

先の婦人画報には「35歳から」とあった通り、小玉眼科医院の小玉裕司理事長によれば、老眼を感じる時期は個人差があり、誰にでも起きる生理現象。むしろ何歳からとはっきり言えないそうです。

最近では、パソコンやスマホの画面を近くで長時間見る機会が多くなり、ドライアイや毛様体筋の緊張状態が続く「スマホ老眼」と呼ばれる症状に悩む人も増えていますよね。

最新の老眼鏡は「老眼鏡」とは言えない

前向きに年を重ねる人が増え、同時に、症状がエイジレス化したことで、老眼鏡マーケットも変化が出ています。

「リーディンググラス」「キャリアグラス」といった言葉が目立ち、「老眼鏡」という名称を見かけなくなったのです。試しに、「リーディンググラス」でインターネットを検索すると、最新商品がヒットしました。35歳だって、前のめりで使いたくなるアイテムを3つ紹介します。

◆存在感をなるべく削いだら、薄さ2ミリに

折りたたんだ状態でも、驚きの薄さ2ミリを実現したのが、西村プレシジョンの「ペーパーグラス」です。薄くて軽くて堅牢。本のしおりになるほどエアリーな眼鏡は、鯖江のメガネ職人の技術が冴え渡っています。1万6200円から。

◆オシャレのキーアイテムに

ファッションアイテムとして十分な存在感を放つのがLINIOです。耳にかけるのではなく、こめかみで軽く挟んで使う珍しいタイプ。同じく鯖江生まれですが、こちらはステンレスシートを曲げて作られており、ネジなどの部品がありません。1万6200円。

◆ネーミングに脱力系遊び心

記者が気に入ったのは「RGM」です。奥田民生さんが50歳を迎えたのを記念して作られた眼鏡。Roganのファンも多いのか、一時品切れになったこともあるそうです。名前は「roh gan megane」の略。コンサート会場のほか、奥田さんが所属する事務所のオンラインストア「ROCKET-EXPRESS」で購入可能。3300円。