最近、中国では「孤独のグルメ」や「深夜食堂」といった日本のグルメ系ドラマの知名度が高まっている。人情味ある内容に加え、おいしそうな日本の食べ物が多数登場することが興味を引いているようだ。しかし、こうしたドラマを見ていると、中国人としては「日本人の食事の仕方」について疑問が沸いてくるのだという。

 中国メディアの今日頭条は3日、日本人はなぜ麺料理を食べる時に「音を立てながら、麺をすすって食べるのか」と疑問を投げかけ、「日本人の麺の食べ方」に関する疑問について解説する記事を掲載した。

 記事は、ドラマのなかで見られる「音を立てながら、麺をすすって食べる」という日本人の習慣が、世界のマナーに逆行する行動に見えてしまうことを指摘する一方、日本人が音を立てて麺を食べるのは「食事がおいしいことを示す」、あるいは「食事を作ってくれた料理人への尊重として音を出す」という見方があると紹介。それも間違いではないだろうが、記事は「そうではなく、伝統」だと指摘。江戸時代に音を出して麺をすするのが粋な食べ方と考えられ、その名残であると主張した。

 つまり、麺をすすって食べるため自然と音が出るのが真相であって、これが多くの外国人には「わざとを音を出して食べている」と誤解され、いつの間にか「おいしいことを示し、料理人への敬意を示している」といった誤解につながったのではないかと分析した。

 そのため、日本ではラーメンなどの麺料理を食べる際に「音を立てる」ことはマナー違反ではなく、むしろ日本の「伝統」、「文化」として自然なことだと主張。「自分たちと異なる文化を排除するのは子どもじみている」と指摘し、「音を立てながら、麺をすすって食べる」という日本人の習慣に理解を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)