地元紙、香川の温存は裏目と指摘「試合から遠ざかり正しい動きできず」

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 29日に行われたブンデスリーガ第14節で、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントはシュトゥットガルトと対戦し4−1で大勝した。

 16位に低迷し、ユルゲン・クラムニー氏を暫定監督に迎えたばかりのシュトゥットガルト相手に、公式戦の連敗を2で止めている。

 香川は左のインサイドハーフで、リーグ開幕戦から14試合連続となる先発出場を果たし、60分までプレー。しかし、快勝を収めたチームの中で勝利に貢献できず、厳しい評価が並んだ。

 地元紙『Ruhr Nachrichten』は、「(ピエール・エメリク・)オーバメヤンが2ゴール、ソクラティス(・パパスタソプーロス)と香川は間違った動き」とのタイトルで採点と寸評を掲載し、両選手とDFウカシュ・ピシュチェクの3選手にチーム最低となる「4」をつけた。(最高1点、最低6点)

 寸評では「試合から1週間遠ざかり、すぐには正しい動きができなかった。トーマス・トゥヘルがベンチに下げたのも理解できる」と、26日に行われたヨーロッパリーグのFCクラスノダール戦での温存が裏目に出たとの見方をした。

 一方、『Westeutsche Allgeeine Zeitung』紙は、パパスタソプーロスとピシュチェクには『Ruhr Nachrichten』と同じく「4」をつけたが、香川はMFマルコ・ロイスとともに「3.5」と、いく分ましな評価となった。

 寸評では、「確かに、ドルトムントのゲームメーカーとして悪い内容ではなかったが、飛び抜けて良いわけでもなかった」と、パフォーマンスは許容範囲であったとみなし、「最大の見せ場はミスジャッジでオフサイドの判定となってしまったが、走り始めたピエール・エメリク・オーバメヤンに出した58分の縦パスだった」と続け、試合の中で光った数少ないプレーにも言及している。

 ドルトムントは次節、12月5日にアウェーでヴォルフスブルクと対戦する。