年に一度、100万冊の大バーゲン!「第56回東京名物 神田古本まつり」

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読書の秋を楽しむなら、最新の話題作もいいけれど、先人の知恵が詰まった古書にも注目を。そこで、本の街・神保町で年に一度、100万冊の本が大バーゲン価格で揃う日本最大の古書イベントをご紹介。

2015年10月23日(金)から11月1日(日)まで、神田神保町で「第56回東京名物 神田古本まつり」が開催される。靖国通り沿いや、神保町の交差点周辺にある古書店が、この日のために一年かけて準備してきた「とっておき」の書籍を放出するそう。じっくり探せば“お宝”に出会えるかも。

メインイベントとなるのは、神保町を中心とする古書店114店が参加する「青空古本市」。約500mにおよぶ神保町表通りの歩道に、本を並べた書店のワゴンや書棚がずらりと並んで、まさに「本の回廊」といった雰囲気。中には、美しい装丁本が100円、200円といった超破格の値段で手に入ることも。本の回廊を巡りながら、好きな本を探して歩くのも楽しそう。

普段は店頭では見られないような希少本を見ることができる機会も。それが、10月23日(金)から25日(日)に東京古書会館の地下ホールで行われる「特選古書展示即売会」。2階の展示コーナーには、「本の街文化遺産・希少書展示会」もあり、こちらでは博物館や美術館でしか見られないような書籍を観ることもできるそう。

「展示コーナーでは、過去には『不思議の国のアリス』(1865年刊)の初版本や、夏目漱石の初版本などもありました。教科書に載っているような本の原本も多数みられると思いますよ。ほかには、日本国内ではサインをしないことで有名な、村上春樹さんの日本語のサイン本などなども出品されたことがありますので、古書ファンの方にはオススメです」と、広報担当の佐藤さん。


この期間、本に関わるイベントも多数開催するそう。例えば、10月31日(土)と11月1日(日)には、神保町の印章会館で、自分の本に捺印する「蔵書印」を彫るワークショップ「蔵書印まつり」(体験料500円、組合加盟店で無料チケット配布中)が。本好きの女子におすすめ。

掘り出し物の本との出会いは古書ならではの楽しみ。神保町で「読書の秋」を満喫して。