3度目ともなれば、証明されたことになる。マリオ・バロテッリが戻ってきた。ここまで2試合での好パフォーマンスに加えて、22日のセリエA第5節ウディネーゼ戦でフル出場し、バロテッリは知的でインテンシティーとパーソナリティーがある堂々のパフォーマンスを披露した。

FKから一流にふさわしい得点を挙げ、数多くのファウルを受けながら抗議せず、相手に4枚のイエローカードをもたらした。

試合後には行き過ぎた発言もあったが、このまま続ければ、ミランにとってプラスの価値となる。この日はうまくいかなかったルイス・アドリアーノとカルロス・バッカは、ポジションを維持したければ、リラックスできないと分かっているだろう。

ジャコモ・ボナヴェントゥーラも、パレルモ戦のFKに続く2試合連続得点だ。試合によってインサイドハーフだったりトップ下だったりするが、ミランのレギュラーのユニフォームは常に彼のものだ。

前半のミランは見事だった。相手が苦しんでいるチームだったのは確かだが、ミランは指揮官が準備してきたことをすべてやった。だが、試合は終わったわけではない。後半は悪夢だった。それでも、前半は今後に向けての良い“名刺”となった。

前半がほぼ完ぺきだったとしたら、後半はウディネーゼに反撃を許し、あわやとてつもない失態を演じることにもなりかけるなど、守備のミスを繰り返さないために練習し直す必要があるだろう。ウディネーゼが同点に追い付いていたら、ミランは過去の疑問にまたはまり込むところだった。

後半は中盤と守備が苦しんだ。だが、問題は本田圭佑だ。ミランが試合を支配し、圧倒していた前半も、本田は輝くことができなかった。献身的にプレーし、自らのエリアをカバーするのは良い。だが、これほどくすんだ、一発のないトップ下は、ミランのレギュラーとしてプレーするに値しない。

アンドレア・ベルトラッチとユライ・クツカが戻り、ジェレミー・メネスも復帰したら、本田の位置にはジャコモ・ボナヴェントゥーラかメネスが入るだろう。