イングランド・プレミアリーグのチェルシーが、新たなシーズンを迎えるにあたって26名もの選手を欧州各地のクラブにレンタルしていることがわかり、賛否両論を呼んでいる。

レンタル先はイングランドの1部の下位、2部を中心に7名、提携しているフィテッセなどオランダ、イタリア、フランス、トルコなどで、多くの選手がユース世代なども含めアカデミー出身者ということもある。

「各国のトップリーグで経験した方がベンチやアカデミーにいるよりはいい」として、肯定的にとらえる意見もあるが、「サッカーを破壊する行為。UEFAやFIFAはレンタルを10人に制限するべき」「単なる金儲け。彼らはチェルシーでプレイすることはない」などと辛らつな意見が多い。

また、チェルシーが有望な若手を青田買いすることに対しては、「金満クラブが多くの選手のキャリアを台無しにしている」「他のクラブで活躍できないように飼い殺している」との批判が圧倒的に多い。

シーズン前には、日本代表の武藤嘉紀チェルシーの移籍リストに上がっていたことでも話題になった。英国のサッカーファンからも、武藤がチェルシー加入を選択しなかったことに対して「賢明な判断」といった肯定的なコメントが殺到した。こうした反応を呼び起こす原因には、毎シーズン膨大な獲得と放出を繰り返すクラブの体質があるのかもしれない。