理由は妻・高島礼子の父の介護だった(写真は所属事務所HPより)

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 妻・高島礼子(50)の父親の介護に専念するため、俳優の高知東生(50)が芸能界引退を決断したと、7月1日付の「スポーツ報知」が報じた。今秋公開予定の映画『忘れ雪』の封切りをめどに、今後はいっさいの俳優活動をやめるようだ。すでに新たなオファーは断っている状態で、所属事務所・マジックカンパニーも6月末に退社している。

 そして、高知が「シロウト」に戻った7月1日に、7月7日発売の「FLASH」(光文社)が本人を直撃。高島の送迎車で帰宅する高知の姿を写真に収めたが、取材に応えることはなかった。

高知の決断に対する賞賛の声

 妻の父親のために仕事を辞めて介護に専念する高知に対して、「男気ある決断だ」と賞賛の声が上がっている。ネットでは、

「見直したわ、すばらしい人だと思うよ」
「同じ立場で俺にそんなことができるのだろうかと考えてしまう」

 など、高知の英断に感動の声が寄せられている。

 高知が「嫁の芝居は世界一」と公言していること、二人のおしどり夫婦ぶりもクローズアップされ、理想の夫婦としての好感度もあがった。

 だが、この引退に関しては、かなり考え抜かれたものであり、高知の復帰は当然あると考える芸能関係者がいる。

“休業”は死を連想…高知の復帰は規定ライン

 今回の高知の決断は「男気」あるものとして世間に迎えられたが、芸能界での見方は少し違うようだ。「これは二人にとってメリットだらけで、二人だからこそ選べた選択肢」だというのである。

「以前から高島は、父親の介護で仕事をセーブしてきました。しかし、今後は高知が介護に専念するので、その必要はなくなります。高島の年収は今でさえ1億円近いといわれています。これからはさらに稼げることになるでしょう」

 金銭面での余裕があるのなら、施設に入れるという選択肢はないのだろうか。

「高島の父がパーキンソン病発症後、高島たっての願いとして自宅での介護を希望し、そのための豪邸も建てました。今さら施設という選択肢はないでしょう」(前出の芸能関係者)

 また、高知が休業ではなく、“引退”と宣言したことも、繊細な心配りがあるという。

「休業だと、介護者の死を待っているイメージになってしまいます。だからこその“引退”です。当然、言葉だけの問題ですから、高知が芸能界に復帰することは規定ライン。すでに引退宣言で好感度があがり、復帰を待つ声も出ているほどです」(同前)

 高知の決断は「男気」あるものとして評価されているが、そこには義父のことはもちろんだが、芸能人らしい気配りや演出が含まれていた。

(取材・文/タナカアツシ)