良い仕事をした者が褒められていいように、翻訳者もまた顕彰されるべき──。「日本初、翻訳家がつくる翻訳賞」と銘打ち、翻訳家・西崎憲が立ち上げた「日本翻訳大賞」。クラウドファンディングで約340万円の支援を得るなど、大きな注目と反響を集めていた同賞の大賞が、本日(2015年4月13日)ついに発表された。最終選考対象作5作の中から選ばれた、記念すべき第一回受賞作は、阿部賢一、篠原琢訳『カステラ』(パク・ミンギュ著