蜷川幸雄率いる若手俳優集団 さいたまネクスト・シアター「リチャード二世」は、14世紀、若きイングランド王リチャード二世と彼をとりまく人々の王座をめぐる歴史劇(作・シェイクスピア)だ。リチャード二世は、従弟のヘンリー・ボリングブルック(のちのヘンリー四世)を追放し、亡父の全財産も没収するが、栄枯盛衰、やがてボリングブルックの反逆に遭い、王座を奪われてしまう。誰の声にも耳を傾けず、王権をふりかざし浪費