9月に想定される自民党総裁選に向け、「ポスト岸田」候補の一人と目される河野太郎デジタル相が精彩を欠いている。派閥裏金事件を受けて党内で「脱派閥」の流れが加速する中、河野氏は麻生派にとどまったままだ。同派の存続を目指す会長の麻生太郎副総裁の支援を期待しているとみられるが、結果として「改革派」の看板は色あせ、総裁選への戦略は描き切れていない。河野氏は26日夜、麻生氏と東京都内の日本料理店で会談した