島根県の山陰合同銀行は2年連続で評価損の額が最も大きかった(記者撮影)有価証券運用をめぐって、地方銀行の間で「二極化」が進んでいる。評価益を抱える地銀はさらに富み、評価損にあえぐ地銀は損失が拡大する、という構図だ。この原因は2023年度に進んだ株高・債券安。日経平均株価は史上最高値を更新し、TOPIXも最高値まであと一歩に迫る中、地銀が保有する株式の評価益も膨らんでいった。対照的に、海外金利は高止まりが続き