※この記事は2019年03月20日にBLOGOSで公開されたものです はじめて、患者さんに透析中止の提案をしたのは、私が研修医のときのことでした。患者さんは中止を希望され、そして5日後に亡くなりました。病院で内科医をやっていれば、誰しも、そういう経験は重なっていきます。 高齢社会の医療現場では、治療の差し控え(尊厳死)を提案することは、もはや日常的なことです。むしろ、ここで紹介する患者さんでは、当初、その選択肢