77兆円、22兆円、31兆円。これら3つの数字は順に、2020年度(令和2年度)の補正予算の合計、同年度の日本のGDPの減少額、そして翌2021年度に繰り越された繰越金である。ではこの3つの数字が意味するところは何か、それを考えてみよう。合計77兆円(正確には76.8兆円)という補正予算額の規模が空前絶後だったことを覚えている方も少なくなかろう。小生も驚くと同時に危機感を持ち、翌年度の予算額の感覚がおかしくなっているこ