戦争は、始めるときは勇ましい。正義もある。意地もある。士気も高い。だが、実際のところ、『孫子』の言うように、戦う前に勝算が立たないなら、もう負けている。とりあえず始めれば、世界を巻き込んで状況も変わり、なんとかなる、などということは、まず無い。それどころか、敵味方ともに、同胞を殺された憎しみだけが募り、出口の無い泥沼に陥っていく。それでもなお、こうなったら、総員玉砕してでも、とかいうバカが出てきて