北朝鮮は、自国内で起きた犯罪に関する統計を一切公表していないため、多いのか少ないのかもすら確認できない。しかし、脱北者や国内に住む人から漏れ伝わる情報で、ある程度の状況をうかがい知ることはできる。たとえば咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は2013年2月、会寧(フェリョン)市内で被告18人に対する公開裁判が行われたが、うち8人は詐欺行為を犯した者だったと伝えた。詐欺行為については、ほかにも