今から300年前、「江戸時代のドラッカー」と呼ばれる日本人がいたことを知っているだろうか。その人の名前は、石田梅岩。士農工商の身分制度が確立されていた18世紀前半の時代に、「富の主は天下の人々である」「先も立ち、我も立つ」「世界のために3つのところを2つですます」など、現代のビジネスシーンにあてはめても通用する急進的な教えを説いていた。梅岩の死後、彼が残した心の思想は「石門心学」と呼ばれ、商工業者が指