目の前には、天本の大将。カウンター8席しかない客席にいささか緊張してしまう。静かな店内に響く「あずささん、よろしくお願いします 」の一声により、天本劇場が幕を開ける。滅多にお寿司を食べることのない所謂一見さんの私にも、優しく丁寧な対応で迎え入れてくれた。南青山「海味」で9年の修行を経て、滋賀の「しのはら」や京都の「祇園 さヽ木 」で和食を学んできたという大将。凄いお店に来てしまった、一瞬でそう思った。