戸塚啓コラム
-
【戸塚啓コラム】4年間と4試合
南アフリカW杯は、日本にとって成功と呼べるものなのか。それとも失敗として記憶されるのか。賞賛や労いも、度を過ぎれば毒になる。そろそろ冷静な判…
-
【戸塚啓コラム】南アフリカに「答え」はなかった
試合が終わってもしばらく、全身に無力感が居座っていた。プレトリアのスタジアムで観戦していたサポーターの方も、日本でテレビ観戦していた方も、同…
-
【戸塚啓コラム】勝負の分かれ目は忍耐力
不気味である。断じて簡単な相手ではない。パラグアイはしぶとく、それでいてしたたかだ。試合前日の公式記者会見に臨んだヘラルド・マルティーノ監督…
-
【戸塚啓コラム】オランダ戦まで見られなかったもの
岡田監督の采配もまた、大きな意味を持つ──前回の原稿で書いたことはある意味でそのとおりとなり、予想していなかった反応もピッチ上に現れてきた。…
-
【戸塚啓コラム】デンマーク戦につながるもの
シナリオとしては許容範囲である。第2戦でアルゼンチンに1−4で粉砕された韓国に比べれば──アルゼンチンとオランダを単純に比較できないが──敗…
-
【戸塚啓コラム】まだ望みをつないだに過ぎない
ひとまずこれが、ワールドカップで勝つための戦略ということになるのだろう。6月11日に行われたカメルーン戦で、日本は1−0の勝利をつかんだ。本田…
-
【戸塚啓コラム】プランを壊しかねないミス
明文化されたルールに基づいて試合が進行すると言っても、実際はグレーゾーンがあるのがサッカーである。ワールドカップのような国際大会では、主審の…
-
【戸塚啓コラム】指揮官と選手のギャップを埋めるべき
リオ・ファーディナンドとともに長谷部が先頭に立って入場してきた瞬間、驚きを感じた人は少なくなかったのではないだろうか。岡田監督がイングラン…
-
【戸塚啓コラム】物足りないサブメンバーの反応
5月30日に行われた日本対イングランド戦の、後半13分だった。イングランドのベンチのすぐ前で、大久保が倒れた。接触プレーで顔をはたかれた、とい…
-
【戸塚啓コラム】日本の参考になるスロバキアの試合運び
日本対イングランド戦に先立つ5月29日、カメルーンがスロバキアとのテストマッチに臨んだ。会場はオーストラリアのクラーゲンフルトである。イビチャ…
-
【戸塚啓コラム】セカンドボールの攻防
5月24日に行われた韓国戦で、こんなシーンがあった。31分のことである。敵陣左サイドでボールを持ったイ・ヨンピョが、左サイドのイ・グノへつなぐ。…
-
【戸塚啓コラム】局面で戦えない選手たち
5月24日に行われた壮行試合の主役は、ホームの日本ではなかった。惨敗である。韓国に2点差以上の敗戦を喫するのは、1−3で敗れた2月の東アジア…
-
【戸塚啓コラム】川口選出の背景にあるもの
サプライズは川口能活の復帰だった。5月10日午後に発表された南アフリカW杯のメンバーである。選考はおおむね順当だっただろう。昨年11月の南アフリ…
-
【戸塚啓コラム】選手は監督のロボットか
前回に引き続いて、4月7日のセルビア戦を独自のデータから検証してみたい。後半開始とともに、岡田監督は石川と玉田を投入した。前半と同じ4−2−…
-
【戸塚啓コラム】高いボール支配率の裏側
4月7日に行なわれたセルビア戦で、日本のボール支配率が70パーセントを越えていたことはすでに述べた。ところが、シュート数はセルビアより2本多い…
-
【戸塚啓コラム】シュートに結びつかないボール回し
70パーセント強のボール支配率を記録しながら、0−3で完敗してしまう。4月7日に行われたセルビア戦は、いかにも日本代表らしいゲームとなってしま…
-
【戸塚啓コラム】ロスタイムの使い方
1−0で勝っている。前半はロスタイムへ突入した。そこでなぜ、攻める必要があるのだろうか。この時間帯に最優先されるのは、失点をしないことで…
-
【戸塚啓コラム】無駄なファウルのリスク
3月3日のバーレーン戦に勝利したことで、東アジア選手権終了直後の沈滞ムードを、日本代表はひとまず払拭した。 とはいえ、ワールドカップ出場…
-
【戸塚啓コラム】コンセプトは手段でしかない
試合後に配布されるマッチレポート(JFAのホームページでも閲覧できる)によれば、韓国戦の日本は58・7パーセントのボール支配率を記録している。…
-
【戸塚啓コラム】続投の根拠は示すべき
2月14日に行なわれた韓国戦に完敗し、日本は東アジア選手権で過去最低の3位に終わってしまった。韓国戦後、岡田監督は「もうちょっと早く元に戻る…