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『イナズマイレブン』や『妖怪ウォッチ』などヒットコンテンツを生み出してきたレベルファイブが、新たなクロスメディアプロジェクト『スナックワールド』を4月7日に発表した。



完全新規タイトルとなる『スナックワールド』は、ニンテンドー3DSと、Android、iOSを対応機種とし、制作を進めているという。クロスメディアを行うための原作をもとに、ゲーム、テレビアニメ、マンガ、玩具などの展開を行っていく。すでにTVアニメはテレビ東京系で放送することが決定しており、なんと映画化まで決まっている。







公開されたアニメーションのパイロットフィルムから、マットな質感のCGキャラクターたちがメデューサなどモンスターと戦う、冒険ファンタジーだということが分かった。

コンセプトは“ハイパーカジュアルファンタジー”だそう 。「王道ファンタジーの世界に、スマートフォンやコンビニなど現代のカジュアルな世界観が融合。『スナックワールド』では、時代も文化も超えた、全く新しいファンタジー世界を展開していきます」と発表された。これがとてつもなく恐ろしい。



ゲームはRPGなので、武器などのアイテムが必要不可欠だ。『スナックワールド』では、そのアイテムを“ジャラ”と言い、登場人物たちは、普段はミニチュア化させた“ジャラ”を身につけて持ち歩いている。パイロットフィルムでは主人公がコンビニで“くじ”によって手に入れている様子が映り……。

そこで不穏な空気を感じたが、やはりタカラトミーとタッグを組み、『トレジャラボックス』という商品で“ジャラ”を現実世界でも販売していく。



宝箱の形をしたトレジャラボックスは、中身の見えないブラインドボックス仕様。入っているアイテムには出現確率1%のレアな“ジャラ”も用意するらしい。



そして、“ジャラ”のひとつひとつには、NFCチップが搭載されているところが『妖怪ウォッチ』と大きく異なるところ。




ゲーム中に“ジャラ”を3DSやスマホにかざすと、NFCチップが読み込まれ、同じアイテムをゲットできる地図が出現したり、そのアイテムのSALEが始まったりなど、手に入れやすくなる仕組み。「玩具とゲームの完全連動」が今回の売りだ。


さらに、装備アイテムには開始当初から4つのブランドが存在しており、クリスタルや歯車をモチーフにしたものなど、見た目や価値もブランドによって違うとのこと。

●“ジャラ”って可能性が広がりまくり

また、魔導書なども“ジャラ”となっており、“ジャラ”は装備アイテムだけにとどまらないことも判明。お披露目された剣や盾だけでも、さまざまな形をもつ“ジャラ”は、丸型だけだった“妖怪メダル”に対し、可能性がグッと広がっていると思う。

発表会で日野社長がさり気なくこぼした、「いろいろコラボしていければ……」という発言からもそれを感じることができる。


妖怪メダルはウォッチにはめるだけだが、“ジャラ”はNFCチップが入るサイズであれば、どんな形でもゲームに取り込むことができる。

さらに、カッコよさ、オシャレさを出し辛かったメダルという形状に縛られることがなくなったということは、子どもだけでなく、幅広い年齢層をターゲットに、さまざまなキャラクターやブランドとコラボすることも可能なのだ。見た目でのコレクション性も高くなる。

なんだそれ、すごい。もう考えるのも嫌だ。

実際、ステージ上で公開された“ジャラ”の束は、ミニサイズの剣や盾が可愛らしく、「ストラップとしてちょっと欲しい」と、少年心をくすぐられてしまった。ジャラジャラしたい!

レアもの、コラボもの、ブラインドボックス売り。肝心のゲーム内容が面白くなければヒットしないだろうが、もし、作品がヒットしたら、ものすごいことになりそうだ。

ゲームもトレジャラボックスも発売日はまだ未定。NFCチップ搭載という“ジャラ”の価格も気になるところである。

公式サイト:
http://www.snack-world.jp/