SNSを長時間使い続けることは脳にさまざまな影響をおよぼすことが判明しており、そんなSNSから逃れるためにわざわざ電気ショックを使用したハードウェアが開発されるほど、その中毒性は高いです。そんなSNS中毒の現代人をコミカルに描いたムービーが「Stromae - carmen」で、ベルギー出身のアーティスト・ストロマエが公開しています。

Stromae - carmen - YouTube

1羽の青い鳥が空を飛んでいる風景からムービーがスタート。



鳥は、とある建物に向かって飛んでいきます。



窓辺に着地。



部屋の中はうす暗く、男性がひとりでスマートフォンを触っています。



青い鳥が男性の肩に飛び乗ると、男性はにっこりして鳥と一緒にセルフィー。



パシャリ。



少し成長しましたがやっぱりセルフィーが好き。



大人になっても……



おじさんになってもいつでもスマートフォンと一緒。



巨大化した青い鳥がパスタをがつがつ食べていて、これは男性がご飯を食べながらTwitterに没頭している様子を描いているようです。



男性は鳥を肩に乗せたまま外におでかけ。



玄関先で出会った少女に手を振ると、少女もにっこりと手を振り返してくれます。





しかし、男性の肩に乗った鳥を見ると、少女はびっくりして手をひっこめてしまいました。





男性のTwitterアカウントのフォロワー数は、はじめは少なかったものの……



レストランでランチを食べているところをツイートすると……



フォロワーが爆増。



お次は誕生日パーティーでセルフィーを撮影。



しかし実際にはぼっちでパーティーを開いていた男性。Twitterでフォロワーを獲得するためでしょうか……。



そんな努力のかいあってか、フォロワー数は着実に増えていきます。



映画館に行ってもセルフィーをぱしゃり。



上映中にスマートフォンを触っている男性に対して、他のお客さんたちは迷惑そうな顔をしています。



周りの人たちには目もくれずツイートし続けた結果、男性のフォロワーは50万人を突破。



ある日、いつものように外でTwitterにいそしんでいると、かわいらしい女性が近づいてきます。



男性はスマートフォンを触り続けながらも女性の方をチラ見。彼女のことが気に入ったようです。



しかし、いつまで経ってもTwitterをやめない男性に対して女性はふてくされてしまいました。



男性は「僕にはTwitterが必要なんだ」と必死になって説得しますが……



「自分のことしか見えていないのね」、と女性にフラれてしまいました。



部屋を追い出されて、雨の中とぼとぼ路地を歩く男性。



看板には「follow me」や「FRIEND or FOLLOW」などの文字がところ狭しと書かれています。



明るい方へ向かって進んでいくと、看板にもTwitterの利用をオススメしている宣伝がいっぱい。



巨大化した青い鳥におんぶされた男性。完全にTwitterに依存してしまっています。



周りを見渡すと、男性と同じようにTwitter依存症になった人々を鳥たちが背負っていて、矢印に導かれて進んでいきます。



すると、先ほどの彼女が男性を追いかけて走ってきました。



二人は懸命に手をのばしますが……





女性が転倒してしまいます。



二人は離ればなれに。



呆然としている男性に、鳥がくるっと振り向きます。



鳥はくちばしで男性の首元をぐいっとつかんで……



男性をぶらさげながら飛び立ちます。



崖のふちまで飛ぶと、男性をぽいっと放り出してしまいました。



崖の下では巨大な青い鳥がTwitterユーザーを待ち構えています。



落ちてくる人々をもぐもぐ。



鳥の排せつ物の山からにょきっとスマートフォンが登場。



落下してくる人々に向かってぱしゃり。いつでもどこでも写真を撮影してアップロードしてゆくTwitterユーザーの鏡……なのかも。





人々を見送った青い鳥はしばし崖下を見つめたあと、パタパタと飛んでいき……





そして再びどこかの部屋の窓辺に降りていきます。



部屋の中では、あの男性に手を振っていた少女がスマートフォンを眺めています。



青い鳥は窓辺でさえずり、また新たなターゲットを探していくのでした。