8日、都内で記者会見する堀江・ライブドア社長(撮影:小木曽浩介)
堀江社長、ニッポン放送株取得について

【ライブドア・ニュース 10日 東京】 − ライブドア<4753>の堀江貴文社長は10日、東京・港区の六本木ヒルズで開かれた同社の2005年度9月期第1四半期決算説明会の席上で、ニッポン放送<4660>の株式取得について説明した。

 堀江社長は、ニッポン放送との事業提携ではなく株式取得に動いた理由について「大きな案件、我々の意志が強いことを伝えるには資本提携でないと難しい。また、2006年の商法改正までに時間がない」としたうえで、フジテレビとの交渉については「フジへのアポイントは今週の火曜日から続けている。友好的に事業提携を進めていきたい」と語った。また、他の放送局から提携を持ちかけられたらという記者からの質問に対して堀江社長は「無いと思う」と他局との提携の可能性を否定した。

 ニッポン放送株の過半数を取得したとしても、フジテレビの議決権を得られない状況については「現状は未定だが、何らかのことはやる」とメディア再編を推進したい意向を改めて表明した。一方、フジテレビがライブドアに抵抗を示す場合にどうするのかとの質問に対して、堀江社長は「インターネットには価値がある。しかしメディアのリーチとしてのパワーはテレビの方がある。日本のテレビのコンテンツ製作能力は高いので世界に出てもよい」とメディアの融合の意味を強調、「メディアとインターネットの融合を最後までやるつもり」と今後も株式取得を進めていく考えを示した。【了】

ライブドア・ニュース 吉川忠行記者