牛丼チェーンの「吉野家」は9日、食材コストの上昇を理由に17日午後3時から商品価格を値上げすると発表した。牛丼の並は税込300円から同380円に、大盛りは同460円から同550円に値上げとなる。(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)

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 牛丼チェーンの「吉野家」は9日、食材コストの上昇を理由に17日午後3時から商品を値上げすると発表した。牛丼の並盛は税込300円から同380円に、大盛は同460円から同550円に値上げとなる。

 値上げした理由について吉野家によれば、主に米国から輸入している牛肉について干ばつの影響で出荷量が減少していることと、アジアの需要拡大によって価格が高騰しているためだという。アジアの消費拡大が今後も見込まれることから、コスト上昇分を企業努力のみで吸収することが困難となったため、商品の値上げに踏み切ったという。

 牛丼だけでなく、牛カルビ丼も並が税込490円から同590円に、大盛りは同590円から690円に値上げとなる一方、牛すき鍋丼については「今回価格を据え置きといたします」としている。

 吉野家中国にも進出しており、手軽に食べられる日本食ということで人気も高く、今回の値上げについては中国でも一定の注目を集めたようだ。

 中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)での反応を見てみると、ある中国人ネットユーザーが「吉野家が4月に続いて再び値上げを発表した。前回は280円の牛丼を300円に引き上げただけだったが、今回は80円-100円という大幅値上げだ。円安による値上げだろう」などとつぶやいたところ、ほかのユーザーから「値上げしても中国国内より安い」とのコメントが多く寄せられた。

 コメントの一部を抜粋すると、「中国吉野家は牛丼単品で23元(約449円)もする。日本のほうが安いじゃないか」、「日本の吉野家は安いんだな」などといった驚きの声が。さらに、「吉野家は最高にうまいよな」、「くそ、吉野家の牛丼が食べたくなってきた」など、吉野家フリークと見られる中国人から吉野家への愛を綴るコメントも多く見られたが、「中国国内の吉野家は合弁企業だから日本の味とは違うように感じる」などと自身の判断を報告するユーザーも見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)