中国メディアの中国新聞社は15日、韓国の亜洲経済を引用し、韓国経済の不振の影響により、大企業では新規投資の削減やリストラが行われており、経営難に陥る中小企業も増えていると伝えた。(イメージ写真提供:(C)vincentstthomas/123RF.COM)

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 中国メディアの中国新聞社は15日、韓国の亜洲経済を引用し、韓国経済の不振の影響により、大企業では新規投資の削減やリストラが行われており、経営難に陥る中小企業も増えていると伝えた。

 記事は、韓国経済の長期的な低迷を背景に、2015年の労働市場において特に若年層は厳しい現実に直面することになりそうだと紹介。続けて、韓国全国経済人連合会が8月に大企業200社を対象に実施した雇用に関する調査を引用し、サムスン電子やLGグループ、現代自動車といった大企業は14年上半期の採用規模は前年同期比で300人-1000人の減少となったと紹介。

 続けて、サムスン電子はスマートフォン事業の伸び鈍化を背景に採用も縮小傾向にあるとしたほか、現代自動車は円安を理由に業績の見通しが不透明だと指摘。そのほか、韓国では多くの企業が事業構造の調整を計画しているとし、「採用が大幅に増える見込みはない」と論じた。

 さらに大企業が採用規模を縮小していることに対し、「韓国経済の低迷および企業間の競争激化が採用縮小の主な原因」との声があると伝えた。また記事は、韓国ではほとんどの企業がすでに下半期の採用を終えているとし、「今年の採用規模を見る限り、15年は若年層の就職は極めて厳しい状況を迎える」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)vincentstthomas/123RF.COM)